てつだってくれる?

てつだってくれる?(あとがき)

あとがき

「てつだってくれる?」は楽しんでいただけたでしょうか。この絵本はABA(応用行動分析)の視点で作成しています。物語としてはなんだか頼りないヒーローのように映ったかもしれませんが、実は手伝ってもらうためにいろんな工夫をしていました。

物語の目的は“手伝ってくれない”という気になる行動をいかに消失させるかに焦点があたっています。今回ヒーローは手伝ってくれない原因を予測し、手をかえ品をかえ試しています。

行動の主な機能は「獲得」「注目」「感覚」「逃避」と言われています。ヒーローは“手伝ってくれない”という行動に対し、メダルで「獲得」に、人気者になることを説き「注目」に、空を飛ぶ気持ちよさで「感覚」に、町を壊されたくない気持ちを察して「逃避」にアプローチしています。

同意を得てからは、ヒーローはあなたの協力を適切な手がかりやシグナルの制御下におけるよう(刺激制御)、「やさしいんだね」と褒めたり(社会的強化子)「ぼくがいるから」と傍にいることで安心させたり(弁別刺激)、言葉で説明して(言語的プロンプト)実際にやってみせたのち張り紙でわかりやすくビームの打ち方を示しています(視覚的プロンプト)。

本来ABAは対象者の十分な観察をもとに取り組むものなので、物語のように初対面で手あたり次第実践するものではないのですが、日常生活でも役立ちますし私自身も保育の現場で重宝した視点なので少しでも参考になれば幸いです。

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絵本の内容について

この絵本は保育所保育指針(厚生労働省,2018)で示されている五領域の「人間関係」と、“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”の「協同性」が育むことを意図して制作しています。

子どもも物語に参加しながら楽しめますので、一対一でも大勢の子ども前でも読みやすい絵本となっています。

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【タイトル】
てつだってくれる?

【絵本の内容について】
この絵本は保育所保育指針(厚生労働省,2018)で示されている五領域の「人間関係」と、“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”の「協同性」が育むことを意図して制作しています。
子どもも物語に参加しながら楽しめますので、一対一でも大勢の子ども前でも読みやすい絵本となっています。

【対象年齢】
3,4,5歳

【サイズ】
持ち運びに便利なA5サイズです。

ペーパーバック(紙絵本)

Kindle版

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