価格設定はハンドメイド作家にとって大きな悩み事ですよね
私の価格設定って高すぎかな・・・
などと考えてしまう方は多いかと思います
何を隠そう私も一時期は価格設定に悩んで何度も根拠のない価格変更をしたことがあります
この記事ではそんな悩みを解決すべく、価格設定の基本の考え方と私がしている工夫を記していきたいと思います
価格設定に正解はない

まず一番初めに伝えたいのは、価格設定に正解はないということです
もっと安く販売している人もいるんだから値段を下げてよ!!!
と言われたとしても、自分の作品の価格は自分で決めていいんです
どうか他人のものさしに合わせず、自分の作品に愛のある価格設定をしてあげてくださいね
まずは作品の原価を知る

価格設定の上で必ず必要になのが作品の原価を知ることです
ハンドメイド作家の方が作品作りをする上で原価に入れるべきものは以下の3つです
- 材料費
- 梱包費
- 人件費
それでは一つずつ見ていきましょう!
材料費
これは文字通り制作に使った材料のことを指します
私はペーパーアートを作っているのですが、含められる材料費は以下のようなものが挙げられます
- ボンド
- 紙
- スチレンボード
- 道具類
- 交通費
などなど
道具類や交通費はそのままの値段を上乗せしてしまうととんでもない価格になってしまうので、原価に含める場合は数円~数十円です
多くの材料費は作品一つに対する原価を厳密に出すことは難しく、突き詰めれば突き詰めるほどどんどん高くなっていくため、項目からあえて省いたりざっくりとした計算で出すことが多いです
紙は一枚30円だったけど、この作品で4分の1ぐらい使ったから8円ぐらい原価に足そうかなあ
といった具合です
梱包費
こちらはお客さんに配送する際にかかる梱包材等の費用です
- ダンボール
- テープ
- クッション材
- エアキャップ
などなど
こちらも作品1つに対する値段を割り出すのはなかなか難しいですが、おそらく大きな価格にはなってこないはずです
配送にダンボールを使用する際は、比較的高いので1つあたりの料金をしっかりと把握しておきたいですね
人件費
ほとんどの作品作りで大きな割合を占めてくる人件費
こちらは時給×制作時間で人件費を算出します
時給はおおよそ1,000円~1,500円で計算している方が多いかと思います
まれに人件費を原価に含めずに価格設定をしているのではないかという商品を見かけますが絶対にNGです
あなたの制作に割いた時間も大切な作品そのものの価値です。しっかりと原価に入れて計算しましょうね
制作時間に関してはなんとなくで計算してしまう方もいるかもしれませんが、作品の値段に大きく関わってくるため、タイマーなどを活用して正確な制作時間を測りましょう

基本は原価×3

原価が把握できたら次はいよいよ販売する際の価格設定です
一般的に物の価格はハンドメイドに限らず原価率が30%程と言われています
つまり原価×3が適正価格に近い設定となります
その計算式をそのまま使うと価格が高くて買ってくれなさそう・・・
という場合は、制作者の許容範囲内で利益率を下げても問題ありません
原価にかける数字を必要に応じて低くし、自分が納得できる値段を探しましょう
ですが利益率を下げすぎてしまうと次の作品の制作費や販促活動の費用がまかなえず、活動自体がままならなくなってしまいます
価格ではなく質で勝負できる作品を作れるように一緒に頑張りましょう!
筆者teteの工夫

上記の内容を踏まえ、私は必ず価格設定をする際は内訳をメモするようにしています
そうすることでいつでも価格設定の根拠がわかり、価格の改定が必要になった際も円滑に行うことができます
なにより自分の中で価格の内訳がしっかり説明できれば、他人に値段の文句を言われても気持ちがブレなくなるのでオススメです
価格設定の際は是非販売時だけ計算するのではなく、内訳を記したメモも残しておくようにしてみてはいかがでしょうか
いかがでしたか?
この記事で皆さんの価格設定の悩みが少しでも解消されればと思います
他の方と比較して値段を安く設定しすぎないように私自身も気を付けたいところです
皆さんのよきハンドメイドライフを祈ってます!
今回の記事を書くにあたって、参考にした書籍はこちらです↓